同志社大学対慶應義塾大学の日本最古のラグビー定期戦が東京、秩父宮ラグビー競技場で行われました。

試合は一進一退の攻防のが続く中、後半突き放した同志社が55-40で勝利、100回目の対戦に花を添えました。

先制は慶應です。試合開始わずか2分、同志社がノックオンした後のスクラム後、ブーレクダウンで同志社がボールを奪い、自陣からキック。
いったん攻撃を凌いだかにみえましたが、カウンターから素早く前に出た慶應があっさりとトライ、ゴールも決まり0-7とリードを許します。

しかし、その僅か4分後、今度は同志社が慶應陣内に深く攻め込むとFWが強さを見せ最後はLO堀部選手がトライ、ゴールも決まり7‐7の同点とします。

前半10分、FL丸山選手のタックルが慶應の選手の首にかかり、シンビンとなります。その後慶應が同志社陣内に深く攻め込むとそのままトライ、7‐12と再度リードを許します。

前半16分には同志社FWが慶応ゴール付近に攻め込むと最後はHO平川選手がダイビングトライ。19‐19の同点とします。

26分にはWTB鶴田選手が快足を飛ばし、ディフェンスをかわしてトライ、再び26‐19とリードします。

このまま前半終了といきたいところでしたが、終了間際の39分慶應にトライを決められ26‐26で折り返しをむかえます。

後半最初の得点は同志社。3分に再び鶴田選手が快足を飛ばしトライ。31‐26とリードします。
その2分後、慶応がトライを返し、31‐33とすると9分にもトライを許し31‐40と差を広げられます。

12分には同志社FWが強さを見せて最後はFL野中選手が押し込みトライ、36‐40とします。

ここから同志社優位の時間が続きます。

後半24分、巧みなパスワークでWTB鶴田選手がトライ、43‐40と再度リードすると、26分にも鶴田選手がディンスをかわしトライ、48‐40とリードを広げます。

その後、大幅に選手を入れ替えた慶應が必死に攻め込むも選手が力不足は否めませんでした。

終了間際に同志社が慶應陣内深く攻め込むと最後はLO服部選手がトライ、55‐40として勝負を決めます。

慶応キックオフのボールをロスタイム終了まで凌ぐと最後はボールを蹴り出し、ノーサイド。
同志社の記念すべき勝利が決まりました。
全くの偶然ですが同志社対慶應の対戦成績はこれまで同志社のの40勝55敗、4引き分けでした。

この試合目立ったのは両者のディフェンスの甘さです。多くの場合、相手陣内深く攻め込むことができれば比較的あっさりとトライを取ることができていました。

後半同志社が突き放すことができたのは、リザーブ陣の層の厚さだったように思います。

代わって出場したNO8秦、SO古城選手は再三ビッグゲインをしていましたし、PR石橋、SH山田、CTB光部選手もいい動きをしていました。これらリザーブの選手のパフォーマスの差が勝敗を分けたように思います。

現時点で全国優勝を狙えるチームとは到底いうことはできませんが、PRを除けば、他のポジションは全国でも屈指のレベルといっても過言ではないかもしれません。

あとは第一列が重要なスクラムとディフェンスを強化することができれば今年も全国大会ベスト4、さらには決勝進出も可能と思いたくなってしまいます。

現時点では未知数のことが多いので、今後の成長でいかようにも変わってくるでしょう。

ただ、昨年同様期待できるチームということは間違いありません。

春から夏にかけてはとにかくフィジカル強化に努めてもらいたいです。

とにかく、今回は勝てたことが収穫です。