同志社大学ラグビー部 ファンブログ

2015年10月






2015年度関西Aリーグ第4節、同志社対摂南戦は同志社にとって今後を占う重要な一戦です。

共に2勝1敗ながら摂南は天理に敗れており自力優勝が一旦消滅しています。
一方の同志社は近大が1敗で並ぶ可能性があるものの、今後全勝を続けていけば自力優勝の可能性が残っています。
両チームとも優勝の可能性をつなぐには負けられない試合であり、2敗目を喫すれば優勝の可能性はほぼなくなるという必勝態勢で臨む戦いとなりました。

試合は前半2分、摂南NO8セコナ・トプイ選手が早速トライをあげます。
セコナ選手は180センチと上背こそそれほど大きくないものの118キロというPR並の巨漢ながら強さと走力を兼ね備えた破壊力抜群のトライゲッターです。

この試合も苦戦かと思われましたが、この日はFWが躍動していました。
5分のFL野中選手を皮切りにその後もLO山田、WTB高野、NO8倉本、HO山﨑選手もトライをあげ、前半を29-12で折り返します。

風上に立った後半は同志社が一気に突き放しにかかると思われましたが、後半最初に得点を挙げたのはまたしても摂南セコナ選手です。

しかし、ここから再び同志社の攻撃が機能し始めます。HO山﨑選手の2連続トライで突き放すと倉本選手が勝利を決定続けるこの日2つ目のトライで55-19とします。

終了間際またしてもセコナ選手にトライを許すというやや締まりの悪い終わりかたでしたが、今後に明るい兆しの見えた勝利だといえるかもしれません。

もともとFW、BKともに関西屈指の陣容です。
選手層を考えると当然ともいえる勝利ですが、初戦の近大戦に敗れると続く関大戦、立命戦もどこか不安の残る内容とここまで決して順調ではありませんでした。

この日も前後半の立ち上がりと終了間際での失点と近年の課題が浮き彫りとなった内容です。

それでもFW戦で終始優位に立ち、55得点を取っての勝利は評価すべきでしょう。

特にHO山崎選手のトライセンスは特筆すべきものがあります。
1年目の昨シーズンから優れたトライの嗅覚には光るものがありましたが、今季はさらに磨きがかかってきています。
密集から抜け出し、スペースを上手くついてのトライは簡単ではありません。FWはボールを持って前に出ようとするものの多くはディフェンスに阻まれてしまいます。他の選手には見えないスペースを瞬時に判断できるのでトライへ繋がるのでしょう。
また、ライン参加してのアタックも申し分ありません。

ハーフ団はSH大越、SO渡邉選手、CTBは12永富晨太郎、13石田選手です。
期待のルーキー永富選手は公式戦初先発となりましたが、同志社BKに新たな可能性を示したのではないでしょうか。

永富選手はパス、キック、ランと三拍子揃っている選手で周りを活かすことも自ら仕掛けることもいずれも高いレベルでの実践が期待できる選手です。
CTBはここまで石田、林選手のコンビで来ていましたが必ずしも機能的な展開ができていたとはいえません。
今回林選手が故障のため欠場、その代役として永富選手にチャンスが回ってきましたが、やはりCTB12は広い視野を持ち展開力に優れる選手が必要なことが証明されたのではないでしょうか。

永富選手はAチームでのプレーがまだ少なく連携には課題が残りますが、彼の展開力がBKだけでなくFWにもリズムを与え、効果的な攻撃に繋がっていたように思います。

選手を固定して起用する傾向の強い山神監督のことなので林選手が復帰すれば再び石田、林のCTBコンビを復活させるのかもしれません。
しかし、石田選手はCTB13のほうが彼の強さがより効果的に発揮されるでしょうし、林選手も然りです。誰を先発で起用するか迷うところかもしれませんが、今後はCTB12永富、CTB13石田もしくは林選手のコンビで起用を続けてほしいものです。

同じく公式戦初出場のFB光部選手も起用のめどが立ったのではないでしょうか。
光部選手はSO、CTB、FBと複数のポジションをこなし、パス、キック、ランとバランスの良いプレーができます。
この日はCTBでの出場でしたが、今季はFBとして出場することが多くなっています。
FBは今後も正確なタックルと献身的なプレーが身上の崎口選手が有力です。
光部選手は攻撃にリズムを与えられる選手ですし、彼を起用しても同等以上のパフォーマンスが期待できます。またCTBとしても効果的な働きを期待できます。
楽しみな選手が出てきました。

試合は55得点で大勝といえますが、26失点しています。しかもNO8セコナ選手に4つのトライを献上です。
モールからのトライとはいえやはりいただけません。
セコナ対策はしていたと思いますし、試合を通してはある程度対応できていたのかもしれません。
しかし、結果として4トライもとられているということはやはり十分では無かったということです。

常々思いますがこのあたりが関東の強豪チームとの違いなのでしょう。自らの強みを生かすことも重要ですが、相手の強みを消すことも同等かそれ以上に重要といえます。

この点を改善できなければ今後も大学選手権4強以上は難しいような気がしますが、同志社は当面変わることはなさそうです。
なかなか悩ましいです。

次戦は11月1日の京産戦です。
京産は摂南、立命に連敗していますが、前節の関大に続き今回、同志社を破った近大に勝利するなど徐々に調子をあげてきています。
選手層が薄く、やりくりがなかなか厳しいようですがもともとそのような状況でも実績を作ってきたチームです。苦戦が予想されていた昨シーズンも2位と結果を残しています。
今季は昨シーズン以上に厳しいといわれているようですが、ここまで2勝2敗と何とか踏ん張っています。

同志社が負けることはないと思いますが、しぶとく粘り強い試合運びをしてくる京産です。
油断は禁物です。
集中力を高め、次戦もしっかりと勝ち切ってもらいたいです。






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10月24日は関学Jr、C、Dの3試合は行われました。

Bチームは今年4月の対戦で102-0と圧勝しています。メンバーが異なっているため単純に比較はできませんが、今回は67-5と大差で勝利しているもの、やや詰められた印象です。

試合は得点が示しているように概ね同志社が優位に進み、前半9分No8高田選手のトライを皮切りに、WTB佐藤一樹、WTB吉澤、SH岩村、FB岩本選手などのトライで前半を38-0で折り返します。

後半に入ってもFL津野森、CTB高井、井上、土田選手などがトライをあげそのまま勝利をあげています。

SH岩村、SO永富健太郎選手の大型ハーフ陣も上手く機能していました。Aチームの先発としてもSH大越、SO渡邉選手と遜色ない活躍が期待できそうです。

途中出場のPR土田選手は再びトライをあげています。やはり要領のいい選手なのでしょう。

25日は摂南大学戦です。
今日出場したSH岩村、SO永富などは流れを変えるインパクトプレーヤーとしての役割はあまり期待できません。
摂南には接戦でなく、終始リードして試合を終えてもらいたいものです。

少し心配ですが、一回り大きくなった同志社を見せることができるか、中盤戦の山場になりそうです。





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関西Aリーグ第4節、摂南大学戦のメンバーが発表されました。

今季の摂南大学は昨季の2位京産、1位の関学を連破し好スタートを切りました。3試合目の天理戦では後半突き放され敗れているものの、関西リーグでは台風の目となりつつある存在です。
決して簡単に勝てる相手ではありません。

Aチームメンバーです。

1 海士 
2 山崎
3 才田

4 山田
5 森山
6 秦啓祐
7 野中翔平
8 倉本

9 大越
10 渡邉

11 氏家
12 永富晨太郎
13 石田
14 髙野
15 崎口

16 藤川
17 趙
18 石橋
19 戎
20 高田
21 岩村
22 永富健太郎
23 光部


永富晨太郎選手が満を持して関西Aリーグデビューとなります。
SH大越、SO渡邉選手というハーフ陣との連携は新たな攻撃の可能性を示してくれそうです。

快速WTB高野選手とは東福岡高校から幾度となくプレーしており、ディフェンスをひきつけながら彼へどのようにつないでいくのかも見どころの一つでしょう。
CTB13石田、WTB11氏家選手はともに縦に強い選手です。永富選手の絶妙のロングパスから一気にトライを奪う場面を見せてくれるかもしれません。
これまではCTBとWTBの連携が上手くいっているとはいい難い状況です。相手を活かすことに長けている永富選手のプレーが同志社の新たな方向性を示してくれるかもしれません。

もっとも、山神監督はロングパスや飛ばしパスといったリスクの高いプレーを敬遠しているので彼からロングパスが繰り出されるかは不透明です。
世代屈指の選手ですし、小さくまとまったプレーをさせることは避けてもらいたいですね。

リザーブには2年目の光部選手が入っています。今季大きく成長した選手の1人ではないでしょうか。
昨季まではSOやCTBでしたが、今季から主にFBを務めています。パス、キック共にスキルが高く、フィジカルも強い選手です。今後もAチームに定着できるかは未知数ですが、楽しみな選手の1人です。

心配なこともあります。

摂南A戦のリザーブ陣の多くが前日の関学戦に出場することです。
HO藤川、FB光部選手は欠場しますが、岩村、永富健太郎選手など他選手は先発出場します。

摂南にはNO8セコナ・トプイ、CTBトゥア・サミソニという突破力のあるパワフルな外国人がいます。今季は彼らを縦に並べて突破を図り、トライを奪うのが一つの形となっています。彼ら2人の強力な突破でそのままトライを奪うかと思えば、ラインブレークでアンストラクチャー状態からボールを展開しトライという場面もあります。
両外国人を効果的に使い、上手く機能している印象です。
もちろん対策は練っているでしょうが、わかっていても何度か突破を許す場面は出てくるでしょう。

同志社は摂南や流通経済のような荒々しいパワーラグビーが苦手な印象があります。
後半競った展開で突き放したいときやリードされた場面で前日先発出場している選手が果たして流れを変えるプレーができるでしょうか。

非常に不安の残る起用方法ですが、大学選手権4強を狙うのであればリザーブ陣にも厳しい状況でのプレーも必要なのかもしれません。2敗目を喫すれば優勝の可能性はほぼ消えてしまうことになります。

もう一つ不安なのは山﨑選手のラインアウトでのスローイングです。
スローイングはラグビーの中でもっともメンタルな側面が強いプレーの一つで、最初に立て続けに失敗するとその後も立て直せない可能性が高まってしまう厄介なものです。
ラインアウトの安定はここ数年の同志社の課題ですが、乱れる場面が多く、チャンスを何度も失っています。

ラインアウトやスクラムなどのセットプレーが安定すれば摂南にも優位に進めることができます。

ここもしっかりと意識してプレーしてもらいたいです。

摂南戦はちょっと予想しずらいですが、前半14点差位以上で折り返すことができれば、後半一気に突き放すことも可能なように思います。
多少荒れた試合になるかもしれませんが、規律を保ちながらも思い切りの良いプレーを期待します。





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10月24日に行われる関西学院との3試合のメンバーが発表されました。

Jr戦のハーフ陣はSH岩村、SO永富健太郎選手です。今季の岩村選手は渡邉選手とハーフを組むことが多かったですが永富健太郎選手との大型コンビもなかなか面白そうです。

CTBは阿部亮介、高井選手、WTBは佐藤、吉澤選手です。小柄な選手が多いですがスピード感あふれる展開を見せてくれそうです。

FWでは1年目のFL平田選手が先発です。早くもBチームに定着しつつあります。強い選手の1人なので今後が楽しみです。
またLO朴成脩選手もBチーム以上に定着しています。
朴選手はこのままLOで起用するのでしょうか。運動量も豊富で走力もあるのでBKで起用しても面白い存在になりそうです。

関学は昨年からFWも小さくなり、選手層も薄くなっています。3試合とも負けることはないと思いますが、とにかく怪我には十分注意してもらいたいですね。





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摂南大学戦のメンバーを個人的な期待を込めて予想してみます。

1 海士
2 中尾
3 才田

4 山田有樹
5 森山
6 野中翔平
7 秦啓祐
8 倉本

9 岩村
10 渡邉

11 氏家
12 永富晨太郎
13 永富健太郎
14 髙野
15 安田

16 山﨑
17 趙
18 石橋
19 朴
20 大越
21 石田
22 林
23 崎口


※東、末永、小林健太郎選手は出場可能であれば先発もしくはリザーブに入る可能性は高いと思いますが、一応欠場することを想定しています。

FWに関しては大幅な変更をする必要はないと思いますが、HOは運動量が豊富で馬力のある中尾選手の奮起に期待したいです。

ハーフ陣の先発は安定したプレーが期待できるSH岩村選手とスキルの高い攻撃的SO渡邉選手でしょうか。
CTB12はパス、キック、ランともに高いレベルの永富晨太郎選手、CTB13にはフィジカルが強く、突破も期待できる永富健太郎選手のプレーを見てみたいです。
WTB11には決定力のある氏家選手とスピードがあり永富晨太郎選手との連携も申し分ない高野選手。
FBにはカウンターからのゲインも期待できる安田選手。

岩村、渡邉選手が交代後のコンバージョンキックに不安が残りますが、来季以降を見据えて永富晨太郎、もしくは安田選手に任せてもらいたいところです。

リザーブには運動量が豊富でトライも狙える山﨑、朴選手、テンポアップのための大越選手、縦に強くインパクトプレーヤーとしては申し分ない石田、林選手、そして地味ながらも正確なタックルに定評のある安定感抜群の崎口選手を並べてみました。

FWはともかく、BK陣はこのメンバーになる可能性はほぼないといっていいでしょう。
しかし、システム変更が現実的ではない以上、新たな選手を試さなければ今季の同志社が大きく変わることはあまり期待できません。

実際は先日の立命館大学戦とほぼ同じメンバーになると思います。
しかし、才能豊かな選手が多いだけにいろいろな選手を試して飛躍の契機としてもらいたいです。





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