2016年関西Aリーグ開幕戦、同志社大学対京都産業大学の一戦は一進一退の白熱した攻防となりました。

先制は前半8分京産です。
しかし15分、相手ラインアウトのボールが乱れたところを大越元気がCTB永富晨太郎選手がラストパス、中央付近にトライ、ゴールも決まり7-7とします。

20分には再度京産がトライを奪われると、27分にもトライを許し前半を7-21で折り返します。

前半はFW、BKともにボールを素早く動かしながらゲインを狙う同志社に対しFW中心の攻撃が功を奏した京産といった感じでした。

同志社は接点では全体的に優位に立っていましたが、要所にミスが出ていました。一方の京産はFWを前面に出しながら決定機をものにできたのが2トライの差が出た理由かもしれません。


後半は同志社が前半の反省を生かし、ボールを素早く動かしながらも丁寧にボールを回すことを心掛けていたのでしょうか。

後半開始早々接点での優位性を活かしながら大きく展開、最後はWTB氏家選手がゴール左隅トライ、無図がしい角度のコンバージョンをSO永富健太郎選手が決め14-21とします。

5分にはラインアウトからのモールを押し込み、最後はHO中尾選手がトライを決め、21-21の同点とします。

しかし、12分に京産にトライを奪われ、再度リードを奪われます。

その4分後にはSH大越選手が決定機を演出し、認定トライとなり28-28の同点となります。

33分には同志社が自陣でペナルティを取られ、28-31とされ再度リードを奪われます。

この試合同志社は一度もリードできないまま後半ロスタイムをむかえます。

ボールは同志社。気力を振り絞る総力戦となりましたが、京産自陣右隅付近からボールを大きく展開し、最後は主将のLO山田選手が左過ぎにトライ。この試合初めてのリードが決勝トライとなりました。

結局33-31での薄氷の勝利となりましたが、大事な初戦を勝利で飾ることができました。

おそらくこの試合の誤算はスクラムでの明らかな劣勢でしょう。
例年それほど大きくないFWを徹底した厳しい練習でシーズン開幕にはきっちりと仕上げてくる京産に対し、同志社FWは劣勢を強いられていました。

ラグビーの強さの基本はやはりFWです。それもスクラムで明らかに不利な場合、FW戦でも当然劣勢となります。FW戦で振りなれば、いい形でBKへボール供給が難しくなるため試合を優位に進めることも困難です。

この試合の終始リードを奪われた理由はやはりFWが大きな原因であることは間違いなさそうです。

山神監督は現時点でのベストメンバーを組んだのだと思いますが、先発メンバーにはいささか疑問が残ります。

常にチームを鼓舞する存在であるNO8秦啓祐選手ヲリザーブに回したことと、トライ感覚に優れるHO/FLの山崎選手をメンバーから外したことです。

走攻守に定評のあるNO8末永選手を先発起用したかったことも理解できますが、1年ぶりの試合復帰戦が重要な開幕戦というのはいかがなものかという感じもしていまいます。

秦選手はチームを勇気を与え、攻撃にリズムをあたえる重要な選手だと思うのですが、監督はそういう判断ではないのでしょう。

またHO平川選手が小柄ながら体幹の強さと強気なプレーでチームに活力を与える存在あることは否定できませんが、やはり山﨑選手のようなスペースを有効に使える選手はインパクトプレーヤーとして必須だと思います。

さらには、スピードで振り切り一気にトライを奪うことンできる松井選手、高野選手の不在も痛かったのだと思います。加えてわずかなスペースをこじ開ける力のある鶴田選手もセブンズ日本代表で欠いたことも苦戦の理由でしょう。

シーズン開幕前の試合では東海、明治といった大型FWともある程度互角に戦うことができていたので同志社FWがそれほど弱くないとは思いたくありませんが、この試合を見る限り今後の大きな課題であることは間違いありません。

最大のライバルと目される天理が摂南を80-0で完勝しているだけに天理に勝つには今後さらなら瑠レベルアップが必要です。

次戦は天理が快勝した摂南です。

この試合の内容である程度、関西リーグの力関係が見えてきそうです。

大差での勝利に期待します。