同志社ラグビー部春シーズンのAチーム最終戦となる天理大学との対戦が行われました。

メンバーです。

1 趙
2 中尾
3 海士

4 山田有樹
5 吉田
6 丸山
7 野中翔平
8 倉本

9 大越
10 永富健太郎

11 氏家
12 阿部亮介
13 石田幹太
14 山口
15 崎口

16 永田
17 田中翔
18 土田
19 森
20 戎
21 秦啓介
22 三木
23 芳森大輔
24 鶴田
25 高井
26 安藤航平
27 光部

先発ではNO8に副将の秦選手の代わりに倉本選手が入っているくらいで現時点ではほぼベストメンバーということなのでしょう。

FWでは山田、吉田選手はは180センチと、LOとしてはかなり物足りませんが、現状では仕方がないのでしょう。

BKはU20日本代表やセブンズ代表などで、永富晨太郎、高野蓮、安田卓平、松井千士選手の4名がメンバーから外れています。

松井選手はチームでも別格の存在なので復帰すればレギュラー確実ですが、他の3名はU20代表といえどもレギュラーの座が確実というわけではなさそうです。
一応日本代表デビューした成長著しい安田卓平選手もほぼ確実でしょうが、現メンバーもなかなか魅力的な布陣です。
厳しいレギュラー争いを繰り広げて更なる成長を果たしてもらいたいですね。

さて、試合ですが先制は天理です。しかし、12分LO吉田選手、16分にCTB石田選手、23分に大越選手がトライをあげ21-7とリードを広げます。

もう1本トライをあげれば一気に畳みかけることができそうでしたが、ここから天理が2つのトライを返し前半を21-21で折り返します。

後半開始早々天理がトライを奪うも、6分にWTB山口選手がトライをあげ一進一退の攻防が続きます。

しかしここからは天理が徐々に地力を示し、14分、22分にトライをあげると、スコアは26-38とリードを広げられます。

38分に天理が手堅くペナルティーゴールを決めると26-41とこの時間帯ではほぼセーフティリードとし、勝負が決まります。
後半終了間際、CTB石田選手が意地のトライをあげますが結局33-41で天理が勝利をおさめます。

天理はやはり強いです。

機動力の高さを随所に見せていましたが、やはり弱点はFWです。NO8にフィジー出身のフィリモニ選手が入っていますが、全体的に小粒感は否めません。

関西のチーム相手にでは通用しないということもないでしょうが、帝京や東海、明治といった大型選手が揃うチームとの対戦では厳しいといわざるを得ないでしょう。

走り勝つラグビーが身上の天理ですが、身体の大きな相手でとの対戦では後半の中盤以降失速してしまう可能性があります。
このあたりをどう克服するかが天理の課題でしょうか。
明治はFWの有力選手がたくさんいますが必ずしもレギュラーをとれていません。このあたり、進路を天理にしていればと思っていますが、なかなか難しいのでしょう。

さて、同志社ですが、今季はFWの層の薄さが目につきます。

PRは軸となる海士選手頼みですが、身体の小さな彼がPR3を務めないといけない苦しいチーム事情もあります。
海士選手はスクラムが強いうえ、機動力もあります。
身長170センチ程度ということを考えると、本来はHOなどをやるくらいがもっとも適当なのかもしれません。
トップリーグに進むか否かはわかりませんが、選手の大型か進んでいるのでPRを長く続けるのは厳しいように思ってしまいます。

石橋選手の復帰が待たれます。

PR3は期待の土田、黒澤選手がやや伸び悩んでいるようですが、チームの底上げを早急に図ってもらいたいですね。

NO8は秦選手が先発を外れていました。昨年も一時Bチームに出るなど年間を通して不動のレギュラーというわけではありませんでした。
1年目からAチームに選ばれ、2年目以降はレギュラーに定着、大学選手権では不可欠な選手として先発起用されていましたが、どうも春シーズンはAチーム先発に定着していません。

調子が上がらないのか、監督の方針なのか、どうもその理由がよくわかりかねます。
彼のプレーヤーとしてのパフォーマンスはもとより、闘争心もチームに不可欠なように思えてなりませんが・・・・

BKでは成長著しい山口選手がこの試合もトライを決めています。
大型WTBで、走力、強さ、決定力は折り紙付きです。
このポジションは松井、髙野選手がいるため少なくとも今季のレギュラーは難しそうですが、何とももったいない。

また、CTB阿部選手も永富信太郎選手との激しいレギュラー争いが予想されます。
最終的には永富選手がこのポジションに落ち着きそうですが、阿部選手の広い視野とパススキルも同志社に必要だと思います。

SOも永富健太郎選手に挑む芳森大輔選手がいます。加えて今季加入した古城選手も楽しみです。

バックスに関しては大学屈指の選手層を誇るといっても過言ではないでしょう。

やはり課題はFWです。

ラグビーは結局FWが安定しなければ、厳しい戦いを余儀なくされます。
夏合宿ではとにかくFW強化を最重要課題としてもらいたいですね。

きっとやってくれるでしょう。