同志社のPR3といえば1年目の途中からレギュラーに定着した才田智選手です。
怪我での欠場を除けば不動のレギュラーとしてスクラムを支えていました。
昨年卒業した北川選手(現クボタ)とのコンビで組むスクラムは全国でも屈指の強さを誇っていました。

今季はスクラムで圧倒する場面はそれほど多くはありませんでしたが、同志社の強みの一つだったことは間違いありません。
4年にわたり同志社のスクラムを支えてきた才田選手も今年で卒業です。存在感が大きかっただけにその穴を埋めることは簡単ではありませんが、その第一候補として挙げられるのは同じ東福岡高校出身の来季3年目となる石橋海洋選手でしょう。

高校時代はラインアウトでのスロワーを務めるなど、スクラムだけなくパススキルも高く、フィールドプレーでの存在感もある選手です。

ただ、入学当初からそれほど体重が増えていないのがちょっと気になります。
今季最終戦の大東文化戦のメンバー表では180センチ105キロということです。やはりPR3であれば少なくとも110キロ以上欲しいですし、できれば115キロくらいまでは増やしてもらいたいところです。肩幅も広く、がっしりとした体形ですが、意外に体重が増えにくい体質なのかもしれません。
来季はシーズン通しての活躍が期待されるだけに今のうちにしかっりと増量しておいてもらいたいですね。

リザーブ候補としては同じく3年目をむかえる土田敬太選手です。土田選手は元U17高校日本代表の逸材ですがやや伸び悩んでいる印象です。スクラムでの強さがもう一つ物足りないのかもしれませんが、PRとしてはトライも多くポテンシャルでは石橋選手とも遜色ありません。
来シーズンはAチームのレギュラーを掴むべく、奮起に期待です。

その他、3年目の田中遼一郎選手や2年目の今井裕太選手もいますが、なんといっても高校日本代表にも選ばれた2年目の黒澤桂選手でしょう。185センチと身長ははワールドクラスです。体重はまだ100キロ台ですが順調に増やしていけば大型PRとして将来の日本代表との期待も膨らむ未完の大器です。高校時代からPRながらパススキルも高く、フィールドでのプレーは安定感がありました。やはり課題はスクラムなのでしょう。

今季もU20日本代表候補に選ばれながらも現在は外れているのも、課題のスクラムがまだ発展途上にあるということのなのかもしれません。


PR3は比較的実力の接近した選手が多いようなので切磋琢磨してレベルアップを目指してもらいたいです。
才田選手の存在感が大きかっただけに、代わりを務めるのは簡単ではありませんが新たな同志社のPR3像を作り上げてもらいたいですね。