同志社大学ラグビー部の2015年シーズンは、大学選手権での大東文化大学戦で終幕を迎えました。
大学選手権3連覇という金字塔を築き上げたのも今は昔のことです。近年は大学選手権でのベスト4はおろか、優勝が半ば定位置だった関西リーグでも勝てなくなっていました。
しかし今季はここ数年では最も期待が高まったシーズンでもありました。
2014年度に入学したPR海士広大、LO山田優樹、NO8秦啓祐、SH大越元気、CTB石田幹太、WTB松井千士、FB崎口銀次郎選手などの有望選手が主力に定着し、実力も着実につけてきています。
5月に行われた早稲田大学との定期戦を60-24で大勝したことで期待値は一気に沸点に達っしました。
しかし、春シーズン最後の天理大学には勝利するものの、夏合宿での東海大学、筑波大学には敗戦しています。
関西リーグ直前の慶応義塾大学戦にはなんとか勝利しますが、春に行われた明治大学には惜敗しています。
これらの結果から早稲田に大勝したこと以外はここ数年とそれほど変わった成績は残せていません。
昨シーズン、優勝候補筆頭で始まった関西リーグでも終わってみれば結局3位、大学選手権でも予選敗退しています。
今季はさすがに違うのではという期待のもと始まった関西リーグでも初戦でいきなり近畿大学に苦杯を味わいます。
その後は建て直し6連勝で7シーズンぶりの関西リーグ制覇するものの、大学選手権では予選敗退を予想していた人が大半だったと思います。
大学選手権ではCグループに入り、筑波、大東文化、慶応と対戦しました。
初戦の慶応戦に快勝しますが、筑波戦には惜敗。大東文化に勝利すればベスト4進出というところまで行きましたが結局終盤に逆転され、2015年シーズンが終わりました。
大東文化には勝つチャンスは十分ありましたが、ベスト4も進出し帝京と対戦してもよくて善戦、おそらくは大差をつけて敗れていたでしょう。
3年目までの選手が多かったことを考えるとたとえ大敗しても帝京と試合することで得たものは大きかったことと思います。そのことを考えるとやはり大東分戦の惜敗は痛かったのかもしれません。
試合は当面ありませんが、すでに2016年シーズンは始まっています。
山田、秦、大越、松井選手など今季主力として活躍した選手も最終シーズンとなります。
選手層が厚いだけでなく、練習環境も恵まれている帝京や東海に勝てるかというとかなり懐疑的な状況ですが、同志社なりの創意工夫でその差を埋めてくれることにも期待しています。
大学選手権7連覇という金字塔を打ち立てた帝京を倒すことは容易ではありませんが、帝京の対抗馬として上げられている東海、明治、筑波あたりとは実力的に並ぶ可能性は十分あります。
来季の同志社、今季以上の成績を期待しています。