来季のCTB12予想をしてみたいと思います。
同志社のCTB12は今季、木村洋紀選手が不動のレギュラーでしたが、間もなく卒業をむかえるのでこのポジションが空くことになります。
・永富晨太郎
最も期待される選手は東福岡高校の今季3冠に大きく貢献した入学予定の永富晨太郎選手ではないでしょうか。
東福岡で1年生からコンビを組むSO松尾将太郎との連携はまさに秀逸、共に攻撃の起点としてフィールドを躍動していました。
2014年度第94回全国高校ラグビー大会ではチーム最多タイの8トライをあげるなどゲームメイクだけでなくトライゲッターとしても存在感を示しました。
CTB候補として石田幹太、高井勇樹選手に加え、阿部亮介、高澤正徳選手などもいます。
・石田幹太
石田選手は、今季開幕直前に怪我のため離脱した林真太郎選手の代わりにCTB13をつとめました。
接点での強さをいかした突破役を期待されているので、来季も13番のポジションが有力です。
しかし、昨年のジュニアジャパン遠征では12番に入ることが多かったことを考えると、このポジションでのポテンシャルも十分あると思います。
・高井勇樹
高井選手は今季1年目ながらAチーム入りするなど来期以降もCTBもしくはSOとして活躍が期待されます。
170センチと上背はありませんが、素早い仕掛けと思いきった突破が見られる選手です。
状況判断に優れ、タイプ的には流通経済大学の合谷和弘選手にプレースタイルが似ています。
CTBは好プレーヤーが揃っており、比較的層が厚いポジションといえます。
それでも来季の12番CTB候補としては永富選手があげられると思います。
永富選手は全国大会でもエース級の活躍をしており、その高い能力は証明済みです。
通常パスを受けると以下の攻撃オプションがあります。
①自らのアタック
②ショートパス
③ロングパス
④キック
試合を見ると全てのプレーの質が高いことがわかります。
中でも特筆すべきは①と③のプレーだと思います。
WTBへロングパスは今大会で何度も見られ、彼の代名詞的なプレーです。
このパスで何度も得点機会を演出していました。
このプレーとともに、ボールを受けてから自らのランでビッグゲインを何度も見せていました。
何よりもディフェンスの網をかいくぐり一気にトライまで持っていく決定力は大会随一といってもいいでしょう。
トライシーンを見ても、密集を強引に突破するのではなく、わずかなスペースをスルスルと抜けるシーンが多く見られました。
パスを警戒し、タックルを躊躇した一瞬を見逃さない瞬時の判断力は、天賦の才といっていいのではないでしょうか。
一瞬の判断の成否が得点機会を左右することを考えると彼の卓越した判断力は同志社の得点力向上に大きく貢献すると思われます。
1年目からレギュラーとしての活躍が十分期待できます。
もちろん、高校と大学ではプレーの質が大きく異なります。
高校生は体も小さく、スペースを多く使えるのに対し大学ではそのスペースも少なくなります。
大学での活躍は未知数ですが、同志社のレギュラーとしての実力は十分あると考えて間違いないでしょう。
永富選手の春からの活躍を見せてほしいですね。
その他、阿部亮介選手の2年目にも期待です。